学ぶ内容、研修の形式、選ぶときに確かめる点の3つの順に、よく出る疑問に答えていきます。
研修を選ぶ基準は、終えたときに手元に残るもの
中小企業の生成AI研修では、何を学べばよいか
中小企業で最初に必要になるのは、目新しい機能の紹介より、毎日の仕事への当てはめ方です。研修の内容として、次の4つが入っているかを見てください。
- 生成AIの得意なことと苦手なこと。とくに、もっともらしい誤りが混じる理由
- 会社の情報のうち、AIに入れてよいものと入れないものの線引き
- 答えの質をそろえる指示文の組み立て方
- メール、議事録、表の集計、問い合わせの分類など、自社の仕事での使い方
1つ目が入っていると、AIの答えのどこを疑えばよいかが分かります。AIは次に来そうな言葉を選んで文章を作るので、渡していない事実を尋ねると、実在しない型番や住所でも自然な文章で返してきます。文章が自然であることは、中身が正しい証拠になりません。見積の合計や消費税の計算のような数字も、表計算ソフトで計算するか、人が検算します。
3つ目の指示文は、役割、目的、材料、出す形、確かめ方の5つに分けて組み立てると、答えの形がそろいます。「納期の問い合わせに返信して」の一行より、何のための返信か、どの日付を使うか、何字で書くかを添えたほうが、そのまま使える答えに近づきます。
2つ目の線引きは、後回しにされやすい所です。AIに貼った文章は提供会社のコンピューターに届き、その扱いは道具と契約の形と設定によって違います。顧客台帳や社員の給与の表のような入れない情報を、社員全員が同じ線で判断できるようにしておくことが、使い始める前の土台になります。
集合研修とeラーニング、どちらが向いているか
集合研修は、講師にその場で質問できるのが強みです。ただし、全員の予定を合わせる必要があり、少人数の会社では業務が止まる日ができます。
eラーニングは、受講者がそれぞれの時間で進められます。演習の手順を動画で見ながら、自分の席で自社の材料を使って手を動かせるので、内容が実務に結びつきやすい形です。一方で、一人で進めるぶん途中で手が止まりやすいので、質問の窓口や提出物への講評があるかを確かめておくと安心です。
どちらが正解というより、受講する人数と、業務を空けられる時間で選ぶのが現実的です。
研修を選ぶときに確かめたい3つの点
研修選びを料理教室にたとえると分かりやすくなります。先生の手際を見て試食して帰る教室と、自分の台所でもう一度作れるレシピを持って帰る教室では、翌週の食卓が違います。生成AI研修も同じで、見て分かったで終わるか、手元に何かが残るかが分かれ目です。
見て分かったで終わる研修と、手元に残る研修
見て試食して帰る教室
- 案内に、終えたときに残るものが書かれていない
- 架空の会社の例だけで練習する
- 情報の扱いが後ろにあり、社員が自己流で使い始める
レシピを持って帰る教室
- 指示文集や自動で動く業務など、成果物の名前が書いてある
- 自分の担当業務の材料を持ち込んで演習する
- 包丁の持ち方のように、情報の扱いを最初に教わる
1つ目は、終えたときに手元に残るものが書かれているかです。たとえば、自分の業務で繰り返し使う指示文をまとめた指示文集や、業務を1本自動で動く形にした実物のように、具体的な成果物の名前が書いてあるかを見ます。
2つ目は、演習の材料が自社の業務かどうかです。架空の会社の例だけで練習すると、研修の後に自分の仕事へ置き換える所で手が止まります。自分の担当業務の材料を持ち込む演習なら、作ったものが翌日からそのまま使えます。
3つ目は、情報の扱いを早い段階で扱っているかです。料理教室でいえば、包丁の持ち方を最初に教わるのと同じです。ここが後ろにあると、決まりがないまま社員が自己流で使い始めてしまいます。
当社の生成AI実務研修について
何を基準に選ぶか、という最初の問いに答えておきます。基準は、終えたときに何が手元に残るかです。料理教室で言えば、自分の台所で作れるレシピを持って帰れるかどうかです。
合同会社サンの生成AI実務研修は、中小企業で文書や表を扱う方に向けたeラーニングです。標準学習時間は10時間30分。ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft Copilotのどれか1つがあれば受講できます。受講者は自分の業務の材料で演習を進め、修了時には自社用の指示文集(10本以上)、自動で動く業務1本と引き継ぎメモ、生成AI利用ルールの叩き台、社内に広げる計画1枚が手元に残ります。
助成金の対象になり得る研修です。申請は貴社または社労士の方が行います。
研修を比べるときは、まず候補の案内ページで「終えたときに手元に残るもの」が書かれているかを確かめてみてください。当社の研修の内容はこちらに載せています。
