AI顧問は、頼める範囲と期間を先に確かめてから決める
AI顧問は、何をしてくれるのか
毎月決まって発生する書き物を、AIで軽くして、職員の手に残すところまでを一緒に進めます。合同会社サンのAI顧問のページは、対象にする書き物として、記録、会議録、加算書類、事故報告を挙げています。外から助言だけをする形ではなく、御法人の実際の帳票を見ながら進める、と書いています。
同じページは、相談の多い法人の姿を4つ挙げています。御法人がどれに近いかで、頼む中身が変わります。
- 書き物に職員の時間が取られている。記録、申し送り、連絡帳、お便り、請求と加算の書類、事故報告といった、毎月決まって発生する事務に現場の時間が使われている法人
- 研修はしたが、現場に残らなかった。一度AIの研修を受けたものの、翌月には誰も使っていない法人
- 個人情報の扱いが決まらず止まっている。職員がAIを使い始めているが、法人としての決まりがない法人
- 理事会に説明できる形がほしい。費用と効果を数字で示して決裁を取りたい法人
4つに共通しているのは、道具を入れることより、法人の仕事の流れを変えることが課題になっている点です。AI顧問が引き受けるのは、その流れを変える作業です。
研修や1回だけの依頼とは、何が違うのか
違いは、終わりの置き方にあります。研修は、その日に知識を渡した時点で終わります。1回だけの依頼は、頼んだ物が納品された時点で終わります。AI顧問は、職員の皆さまだけで回る状態になった時点を終わりに置きます。
記録や申し送りの下書きにAIを使う場合、最初の1回がうまくいくだけでは定着しません。書式が変わった月、職員が入れ替わった月、年度末や監査の時期に、同じやり方が続いているかが分かれ目になります。サンが契約期間を1年にしている理由も、料金のページに、季節ごとの業務を一度通しで経験する必要があるから、と書かれています。
だからといって、どの法人にも顧問が合うわけではありません。作って終わる物を1つ頼みたい場合は、1回だけの依頼のほうが合います。分かれ目は顧問契約とスポット依頼、どちらが得かに、最初の研修の選び方は理事長・施設長が最初に受ける生成AI研修の選び方にまとめています。
月額の段で、頼める範囲はどう変わるのか(3つの形の表)
サンのAI顧問は、どこまで一緒に進めるかで3つの形に分かれています。上の段は、下の段の内容をすべて含みます。金額と内容は、料金のページに公開しているとおりです。
| 形 | 月額(税込) | 会う回数 | 頼める範囲 |
|---|---|---|---|
| GUIDE(教える) | 60,500円(税別55,000円) | 月1回。訪問またはオンライン | 業務をひとつに絞る。記録、申し送り、連絡帳などのAI下書きを回せるようにする伴走と、職員へのレクチャー |
| BUILD(一部を作る) | 110,000円(税別100,000円) | 訪問型は月2回、オンライン型は週1回 | GUIDEの内容すべて。加えて、請求と国保連、加算書類、事故報告とヒヤリハットの定型化、会議録の自動化、記録からの要約と課題抽出、職員への定着サポート |
| PARTNER(作り続ける) | 220,000円(税別200,000円) | 訪問型は月2回、オンライン型は週1回。チャットでの相談は随時 | BUILDの内容すべて。加えて、採用や面会受付、外部システムとの連携、施設専用の業務管理システムの構築伴走 |
表示はすべて消費税相当額を含みます。出典は、合同会社サンのAI顧問のページと料金のページです。世の中の相場は、この記事では書きません。他社の金額は条件がそろわず、並べても比べられないためです。
どの段から始めればいいのか
いま軽くしたい仕事が、どこまで広がっているかで決めます。金額から先に選ぶと、頼みたい仕事が範囲の外だった、ということが起きます。
軽くしたい仕事の広がりで、始める段が決まる
軽くしたい業務がひとつに絞れているなら、GUIDEで足ります。記録か、申し送りか、連絡帳か。ひとつを選び、その下書きを職員が回せるようにするところまでが範囲です。
請求や加算の書類、事故報告、会議録まで手を入れたいなら、BUILDになります。これらは複数の職種がかかわる書類で、書式を定型にするところから始める必要があるためです。
採用、面会受付、外部システムとの連携、施設専用の業務管理システムまで作りたいなら、PARTNERです。サンのページは、おすすめをPARTNERとしています。理由は、現場の書類だけでなく、施設の運営の仕組みまで一緒に作れるため、と書かれています。
相手の会社そのものを見極める項目は、AI支援事業者の選び方に15項目で並べています。サン自身に当てはめた結果も同じ記事に載せています。
訪問とオンラインでは、会い方がどう変わるのか
BUILDとPARTNERは、会い方を2つから選べます。月額はどちらも同じです。
訪問型は月2回で、1回2時間から3時間です。現場を見ながら進めたい施設に向いています。オンライン型は週1回で、1回45分から60分です。訪問がないぶん、短く何度も会う形にしています。遠方の法人も、所在地を問わず受けています。
オンライン型を週1回にしている理由は、サンのページに書かれています。月に1回だと、前回の内容を思い出すところから始まってしまうため、です。会う間隔が空くと、その間に職員が試した結果が次の回まで持ち越されません。会い方を選ぶときは、距離より、職員が試した結果をどのくらいの間隔で持ち寄れるかで決めてください。
はじめにいくらかかり、契約はどのくらい続くのか
月額のほかに、はじめにオンボーディング費165,000円(税込・税別150,000円・初回のみ)がかかります。契約期間は1年です。
オンボーディングで行うのは、現場の業務の棚卸し、AIで軽くできる業務の洗い出しと優先順位づけ、安全に使うためのルールづくり、職員アカウントの初期設定です。ここまで終えてから、月額の伴走に入ります。
3か月が過ぎた時点で、進み方と残りの期間の使い方を見直す場があります。料金のページには、ここで進め方を組み替えられる、と書かれています。1年という期間については、数か月で切れる契約にすると、年度末や監査の時期に一緒に進められず、作った流れが元に戻りやすくなる、という説明があります。
オンボーディングを終えてから伴走に入り、3か月で一度見直す
- はじめオンボーディング業務の棚卸し、優先順位づけ、ルールづくり、職員アカウントの初期設定
- 月額の伴走。決めた業務から順に、現場で回る形にする
- 3か月が過ぎた時点進み方を見直す場残りの期間の使い方を組み替えられる
- 年度末や監査の時期も、同じやり方が続いているかを一緒に確かめる
- 1年契約期間の終わり季節ごとの業務を一度通しで経験する
理事会に出す資料には、月額だけでなく、1年間の総額を書いてください。月額の12か月分に、オンボーディング費を足した額です。翌年度も続ける場合の費用も、同じ資料に並べておくと、あとで説明が食い違いません。
始めるまでに、どんな順番で進むのか
4つの段階で進みます。2つめの出前講座は任意です。
- 無料相談(30分)。オンラインで、いま時間を取られている仕事と、使っているシステムを聞きます。この場で見積りの目安が伝えられます
- 出前講座(任意)。半日の訪問で、職員の皆さまと一緒にAIを触ります。費用は1回110,000円(税込・交通費込み)で、顧問に進む場合は初月の顧問料に全額充当されます
- オンボーディング。業務の棚卸しから、ルールづくり、職員アカウントの初期設定まで行います
- 月額の伴走と見直し。決めた業務から順に、現場で回る形にしていきます。3か月が過ぎた時点で、進み方を見直します
まず1回だけ試したい法人には、出前講座が入口になります。講座を受けたうえで、顧問に進むかどうかを決められます。
契約の前に、法人として何を決めておけばいいのか
決めておくことは4つあります。どれも、顧問の側では決められないことです。
- 最初に軽くする業務をひとつ。どの段でも、入口は業務をひとつに絞ることです。記録、申し送り、会議録、加算書類のうち、職員の時間がいちばん取られているものを選びます。迷う場合は、無料相談の前に、主任やリーダーに聞いておきます
- 窓口になる職員を、名前で。役職名で決めると、異動のときに引き継がれません。現場の運用を変えられる立場の人を選びます
- AIに入れてよい情報についての、法人としての考え。ルールの文書はオンボーディングで作りますが、利用者の氏名や病歴をどう扱うかの考え方は、法人が持っていないと決まりません。決め方は法人の生成AI利用規程の記事に書いています
- 3か月の見直しで、何を見るか。続け方を組み替える場なので、判断の材料を先に決めておきます。選んだ業務にかかっている時間を、始める前に測っておくと、3か月後に比べられます
4つめは、理事会への報告にもそのまま使えます。始める前の数字が無いと、3か月後に効果を聞かれても答えられません。稟議の組み立てはAI導入の稟議が理事会で通らない理由にまとめています。
AI顧問に頼んでも、約束されないことは何か
契約の前に、範囲の外にあるものを確かめておくと、あとの食い違いを防げます。サンの公開ページから読み取れるのは、次の3つです。
- 補助金の採択。AI顧問のページは、介護テクノロジー導入支援事業などを絡められる場合がある、としたうえで、要件と採択は各自治体の判断による、と書いています。顧問料が補助の対象になると決まっているわけではありません。使いたい制度がある場合は、無料相談で制度の名前を伝え、あわせて申請先の自治体の所管に確かめてください
- 段の外にある仕事。GUIDEで請求や加算の書類まで頼むことはできません。頼みたい仕事が表のどの段にあるかを、契約の前に照らし合わせます
- 別の所在地の事業所。法人プランの対象は、ひとつの所在地にある複数の事業所です。別の所在地の事業所や病院、法人本部、グループ全体まで含める場合は、範囲を聞いたうえでの別の相談になります
もうひとつ、顧問を入れても、法人の側の作業はなくなりません。職員が試す時間、窓口の職員がやり取りする時間は、法人が用意する必要があります。その時間を勤務の中に取れるかどうかを、施設長が先に確かめておいてください。
よくある質問
- 研修を一度受けましたが、現場に残りませんでした。顧問では何が違いますか。
- 研修は、知識を1回で渡す場です。AI顧問は、御法人の実際の書類を使って毎月手を動かし、職員の皆さまだけで回る状態になるまで続ける契約です。合同会社サンのAI顧問では、業務をひとつに絞るところから入り、3か月が過ぎた時点で進み方を見直す場を取ります。聞いて終わりにせず、日々の業務に組み込むところまでを範囲にしている点が違いです。
- パソコンに詳しい職員がいなくても、始められますか。
- 始められます。はじめのオンボーディングで、業務の棚卸しと職員アカウントの初期設定まで行い、ひとつの業務に絞って回せるようにするところから入ります。詳しい職員を先に育てておく必要はありません。法人の側では、やり取りの窓口になる職員を1人、名前で決めておいてください。
- 利用者の個人情報は、どう扱いますか。
- オンボーディングの中で、安全に使うためのルールづくりを最初に行います。何をAIに入れてよいか、入れてはいけないかを法人の決まりとして文書にしてから、月額の伴走に入ります。合同会社サンは、情報の扱いについて情報セキュリティ基本方針を公開しています。
- 途中で段を変えたり、やめたりできますか。
- 契約期間は1年です。3か月が過ぎた時点で、進み方と残りの期間の使い方を見直す場があり、ここで進め方を組み替えられます。段の変更や、期間の途中での解約の扱いは、公開している料金のページには書かれていません。契約の前の無料相談で確かめてください。
- 複数の事業所がある法人は、どの形になりますか。
- 合同会社サンのAI顧問のページでは、ひとつの事業所で進める場合はPARTNER、同じ所在地にある複数の事業所をまとめて進める場合は法人プラン(月330,000円・税込、税別300,000円)と案内しています。別の所在地の事業所や病院、法人本部、グループ全体まで含める場合は、範囲を聞いたうえでの別の相談になります。
まとめ|最初に決めるのは、軽くする業務をひとつ
AI顧問は、御法人の実際の書類で毎月手を動かし、職員だけで回る状態にするまでを引き受ける契約です。頼める範囲は月額の段で決まり、サンの場合は月60,500円、110,000円、220,000円(税込)の3つの形です。はじめにオンボーディング費165,000円(税込)がかかり、契約期間は1年、3か月が過ぎた時点で見直しの場があります。
最初の一歩は、軽くしたい業務をひとつ選ぶことです。ひとつに絞れればGUIDE、請求や加算の書類まで広がるならBUILD、運営の仕組みまで作るならPARTNER、と段が決まります。業務が決まれば、理事会に出す1年間の総額も書けます。
出典
- 合同会社サン AI顧問(福祉法人向け) https://sun-shien.com/services/ai-komon(3つの形と月額、会い方、始め方、よくあるご質問)
- 合同会社サン 料金 https://sun-shien.com/pricing(AI顧問の月額と税別の額、オンボーディング費、出前講座、法人プラン、契約期間と3か月の見直し)
この記事は2026年10月12日時点で公開されている合同会社サンのページに基づいています。金額と内容は改定されることがあります。契約の条件は、無料相談と見積りでご確認ください。補助金の要件と採択は、申請先の自治体の要綱と所管でご確認ください。
理事会に持っていける資料セットをお渡しします
理事会で説明する1枚、職員向けの生成AI利用ルール、導入前チェックリストの3点をまとめた資料セットを、公式LINEかメールでお渡しします。外に頼むかどうかを理事会で話し合う前の、手元の材料としてお使いください。
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毎月ご一緒する形は AI顧問のご案内(月60,500円から・税込)をご覧ください
半日の出前講座
御施設の記録や勤務表をそのまま画面に出して、職員の皆さまと一緒にAIを触ります
半日(3時間ほど)お伺いし、その日のうちに現場の仕事を1つ軽くすることを目標に進めます。1回 110,000円(税込・交通費込み)。伴走顧問に進まれた場合は、初月の顧問料に全額充当します。
出前講座の流れと申し込みを見る最終更新:2026-10-12
